仕事をしない後輩薬剤師に疲れた管理薬剤師へ|言い訳が多い部下との付き合い方

「仕事を任せても最後まで終わらない」
「自分の好きな仕事はやるのに、面倒な仕事は残っている」
「指摘すると、もっともらしい理由が返ってくる」
ぞんな後輩に悩んでる方へ
管理薬剤師として働いていると、こんな後輩との関係に悩むことがあります。
私自身、現在管理薬剤師として働いていますが、まさにこの問題で悩みました。
後輩に仕事を任せても中途半端。
本人が興味のある仕事は積極的にやるのに、それ以外の仕事は残ってしまう。
そして、理由を聞けば説明(いいわけ)はとても上手です。
最終的には管理薬剤師である自分が残った仕事を(残業して)処理する。
これが続くと、かなり疲れます。
しかも、給与が自分と大きく変わらないとなれば、
「なぜ自分ばかり責任を負っているんだろう」
と思ってしまうこともあります。
今回は、実際に管理薬剤師として悩んだ経験から、
- 仕事を最後までやらない後輩をどう考えるか
- 言い訳が多い人にはどう対応するか
- 管理薬剤師はどこまで教育するべきか
- 自分ばかり負担している状態をどう変えるか
について整理してみます。
※個人が特定されないよう、一部の状況は一般化して書いています。
後輩に仕事を任せても中途半端になる
私が一番困ったのは、
「仕事を任せても最後まで完了しない」
ということでした。
何もしていないわけではありません。
むしろ、自分が好きな仕事や興味のある仕事については積極的に動きます。
問題は、それ以外です。
こちらがお願いした仕事が途中になっていたり、別の仕事を優先していたりする。
そして、残った仕事を最終的に自分が処理する。
一度や二度なら問題ありません。
薬局では急な患者対応もありますし、予定通りにいかないことも当然あります。
しかし、これが繰り返されると話は変わります。
管理薬剤師側は、
「今回の仕事は終わっているのか?」
「どこまで進んでいるのか?」
「結局誰がやるのか?」
まで確認しなければなりません。
仕事を任せているはずなのに、管理する仕事が増えていく。
これでは何のために仕事を分担しているのか分からなくなります。
「頭がいい・口が達者」な後輩への指導は疲れる
さらに難しかったのが、後輩が非常に頭の回転が速いことです。
仕事が終わっていない理由を聞けば、
「○○を先にやった方がいいと思いました」
「△△の対応が入ったのでできませんでした」
「これは優先順位が低いと思いました」
など、すぐに理由が返ってきます。
しかも、一つひとつ聞けば、それなりに筋が通っています。
そのため、
「確かにそうかもしれない」
と思ってしまうこともあります。
しかし、ここで一つ気づきました。
理由が正しいことと、任せた仕事が完了していることは別問題じゃね?
急な仕事が入ることはあります。
優先順位を変更した方がいい場面もあります。
それ自体は問題ありません。
問題なのは、
自分だけで判断して仕事を変更し、元々任されていた仕事がそのままになってしまうこと
です。
「なぜできなかったの?」と聞くのをやめた
言い訳が上手な人に、
「なんでできなかったの?」
と聞くと、説明が始まります。
そして、その説明に対してこちらが反論すると議論になります。
これが非常に疲れます。
そのため、私は考え方を変えることにしました。
過去の理由を延々と聞くのではなく、
「では次はどうするのか」
を確認することです。
たとえば、
「忙しくて終わりませんでした」
と言われたら、
「分かった。じゃあ次から遅れそうな時はどうする?」
と聞く。
「別の仕事の方が優先だと思いました」
と言われたら、
「それなら次から優先順位を変える前に一言相談して」
と伝える。
説明を否定する必要はありません。
ただし、
仕事を最後まで終えるために次はどう行動するのか
を本人に考えてもらいます。
「仕事ができない」のか「仕事を選んでいる」のかを分ける
後輩指導では、この違いも重要だと感じました。
仕事ができない理由には、いくつかあります。
1.やり方が分からない
これは教える必要があります。
薬局特有の業務や店舗独自のルールなど、知らないことをできないのは当然です。
2.優先順位が分からない
これも管理薬剤師側が基準を示す必要があります。
「これは今日中」
「これは時間が空いた時」
など、優先順位を共有します。
3.できるけれど、自分の判断でやっていない
私が一番問題だと感じるのはこちらです。
やり方も知っている。
仕事の存在も知っている。
それでも、自分がやりたい仕事を優先する。
この場合、何度も丁寧に教える必要があるのか疑問です。
必要なのは教育というより、
役割と責任の確認
ではないでしょうか。
後輩にも一人薬剤師の管理薬剤師経験があった
私の場合、さらに少し特殊な事情がありました。
後輩にも過去に管理薬剤師の経験があります。
ただし、一人薬剤師の店舗での管理薬剤師経験でした。
ここで私は、
「管理薬剤師経験者」とひとまとめにしない方がいい
と感じました。
一人薬剤師の場合、
- 自分で仕事の順番を決める
- 自分で優先順位を判断する
- 自分のやり方で店舗を回す
- 最終的に自分で仕事を完結させる
という働き方になります。
一方、複数人の薬剤師が勤務する店舗では違います。
一人の自己判断が、他のスタッフの仕事にも影響します。
そのため、
「自分で判断できること」と「自分だけで決めていいこと」は違う
ということを共有する必要があります。
元管理薬剤師でも、現在の役割は別
過去に管理薬剤師を経験している人には、当然その人なりの考えがあります。
「以前の店舗ではこうしていた」
「自分ならこうする」
という意見もあるでしょう。
それ自体は悪いことではありません。
むしろ、経験者からの提案は歓迎すべきだと思います。
ただし、
意見を出すことと、自分だけで方針を変更することは別です。
現在その店舗の管理薬剤師が自分なら、最終的な判断と責任は自分にあります。
そのため私は、
「意見はどんどん言ってほしい」
「ただし、決まった仕事は最後までやってほしい」
「優先順位を変更するなら一度相談してほしい」
という線引きが必要だと考えるようになりました。
後輩とフランクな関係ほど注意したい
私と後輩の関係は、それほど堅苦しいものではありません。
普段から比較的フランクに話しています。
だからこそ、逆に難しい部分もあります。
突然、
「上司として言わせてもらうけど」
と話し始めれば、関係が一気に堅くなります。
だからといって何も言わなければ、自分の負担だけが増えていきます。
そこで大切なのは、
普段の関係性は変えずに、仕事の線引きだけ明確にすること
だと思っています。
たとえば、
「意見あるのは全然いいんだけど、途中になった仕事を最後に俺が拾う状態が続くと正直しんどいんだよね」
「難しかったら途中で言ってほしい」
「任せた仕事は最後までやる、ってところだけ合わせてほしい」
くらいでも十分です。
人格を否定する必要はありません。
伝えるべきなのは、
どの行動に困っているのか
です。
最近、「自分と給料が大して変わらないのに」と思ってしまった
そして、私自身かなりモヤモヤしたのが給与です。
管理薬剤師として、
- 店舗全体を見る
- 問題があれば対応する
- 後輩に仕事を教える
- 進捗を確認する
- 終わっていない仕事を処理する
- 最終的な責任を負う
にもかかわらず、一般薬剤師との給与差がほとんどない。
すると、どうしても思います。
「なぜ自分だけここまでやらなければいけないんだろう」
と。
これは後輩本人の問題とは分けて考える必要があります。
後輩に、
「俺と給料ほとんど同じなのに」
と言っても解決しません。
給与を決めているのは会社だからです。
つまり、
後輩への不満と、自分の待遇への不満は別問題
です。
ここを混ぜてしまうと、後輩に必要以上に腹が立ってしまいます。
管理薬剤師だからといって全部背負う必要はない
以前の私は、
「管理薬剤師だから自分がやらなければ」
と思っていました。
後輩の仕事が残れば自分がやる。
問題が起きれば自分が処理する。
仕事が回らなければ自分が頑張る。
しかし、この働き方には限界があります。
自分が毎回フォローしてしまえば、表面上は店舗が問題なく回ります。
すると周囲からは、
「問題のない店舗」
に見えてしまいます。
しかし実際には、一人だけ負担が増えている。
これでは長く続きません。
そこで今は、
任せた仕事は基本的に本人に戻す
という考え方も必要だと思っています。
私が決めた後輩への5つのルール
現在は、複雑に考えすぎないようにしています。
基本的には次の5つです。
1.任せた仕事は完了まで担当してもらう
途中までやって終わりではなく、完了までが仕事です。
2.終わらない場合は事前に相談してもらう
終わらないこと自体を責めるのではありません。
黙ったまま期限を過ぎることを避けます。
3.優先順位を変更する場合は一言相談する
本人の判断を否定するわけではありません。
ただし、チームで働いている以上、共有は必要です。
4.同じ仕事を何度もこちらが回収しない
毎回管理薬剤師がやってしまえば、状況は変わりません。
見守る努力も管理薬剤師には必要です。
5.改善しない場合は事実を記録する
感情ではなく、
「いつ」
「何を任せたか」
「どうなったか」
を残します。
必要であれば、さらに上の上司へ相談できる状態にしておきます。
教えることに疲れたら「教育し続ける」必要はない
今回一番考え方が変わったのはここです。
私は最初、
「管理薬剤師なんだから、後輩を教育しないといけない」
と考えていました。
しかし、社会人として必要なことを毎回一から説明するのは違うのではないかと思うようになりました。
もちろん、分からない仕事は教えます。
店舗独自のルールも説明します。
しかし、
「任された仕事を最後までやる」
「遅れるなら相談する」
「チームで決めたルールを守る」
といった部分まで、毎回丁寧に教え続ける必要があるのでしょうか。
少なくとも私は、
教えることと、本人の責任まで背負うことは違う
と考えるようになりました。
それでも自分だけが疲弊するなら職場環境も考える
ここまで対策しても、
- 管理薬剤師だけ仕事量が多い
- 責任だけ増えて給与が変わらない
- 上司へ相談しても改善されない
- 人間関係の調整ばかりしている
- 自分が休めない
- 問題が起きるたびに自分が処理する
という状態なら、後輩一人だけの問題ではない可能性があります。
会社の人員配置や評価制度、管理薬剤師の待遇そのもの
にも問題があるかもしれません。
管理薬剤師は責任のある立場です。
だからこそ、
「管理薬剤師なんだから我慢するしかない」
と考える必要はないと思っています。
今の会社しか知らないと、
「管理薬剤師ってこういうものなのかな」
と思ってしまいます。
しかし、薬局によって人員配置も管理薬剤師手当も仕事内容も違います。
現在の待遇に疑問を感じているなら、一度ほかの薬局の条件を確認してみるのも一つの方法です。
転職するかどうかを決める必要はありません。
まずは、
「自分の経験なら他社ではどのくらい評価されるのか」
を知るだけでも、今の職場を客観的に判断しやすくなります。
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まとめ|後輩を変えるより、自分が背負いすぎない仕組みを作る
仕事を最後までやらない後輩がいると、
「どうやったら本人を変えられるだろう」
と考えてしまいます。
しかし、他人を完全に変えることはできません。
管理薬剤師としてできるのは、
- 仕事の完了条件を明確にする
- 優先順位を共有する
- 自己判断で変更する場合は相談してもらう
- 未完了の仕事を毎回自分が回収しない
- 問題が続けば記録して上司へ相談する
ところまでです。
それでも改善しないのであれば、自分一人で抱え込む必要はありません。
そして、
「自分ばかり仕事量と責任が多い」
と感じているのであれば、それは後輩教育とは別に考えるべき問題です。
管理薬剤師として背負っている責任に対して、今の給与や待遇は本当に見合っているのか。
一度立ち止まって考えてみてもいいのではないでしょうか。
私自身も、
「後輩をどう教育するか」
だけではなく、
「自分はどこまで背負うべきなのか」
を考えるようになりました。
管理薬剤師だからといって、すべてを一人で抱える必要はありません。
少し愚痴が入った記事になりましたが、読んでいただきありがとうございました。( ^^) _U~~