はじめに

「薬剤師として働いているけれど、もう少し収入を増やしたい」

「将来の資産形成のために、本業以外の収入源が欲しい」

「薬剤師でも副業ってできるの?」

こう考えたことはありませんか?

私自身、調剤薬局で働きながら、ブログ運営や資産形成に取り組んできました。

薬剤師という資格は大切な武器です。しかし、薬剤師として働く時間を増やすだけでは、収入を増やすにも限界があります。

そこで考えたいのが、「薬剤師×副業」という働き方です。

今回は、薬剤師が挑戦できる副業6選と、それぞれのメリット・デメリットを整理します。

また、管理薬剤師の兼業制限や確定申告など、副業を始める前に知っておきたい注意点についても解説します。

※制度に関する記述は2026年10月25日時点で確認した情報に基づきます。

目次
  1. 薬剤師におすすめの副業6選を比較
  2. 1.薬剤師アルバイト・単発勤務|資格を活かして収入を増やす
    1. メリット
    2. デメリット
  3. 2.医療ライター|薬剤師の専門知識を文章にする
    1. メリット
    2. デメリット
  4. 3.ブログ・アフィリエイト|長期的な収入源を育てる
    1. メリット
    2. デメリット
  5. 4.デジタルコンテンツ販売|自分の知識を商品にする
    1. メリット
    2. デメリット
  6. 5.せどり・物販|商品を仕入れて販売する
    1. メリット
    2. デメリット
  7. 6.ポイ活|手軽に家計の負担を減らす
    1. メリット
    2. デメリット
  8. 不動産投資は薬剤師に向いているのか?
    1. メリット
    2. デメリット
  9. 薬剤師が副業を始める前に確認したい4つの注意点
    1. 1.管理薬剤師には兼務制限がある
    2. 2.公務員薬剤師は兼業の許可・承認を確認する
    3. 3.勤務先の就業規則を確認する
    4. 4.副業の確定申告・住民税を確認する
  10. 薬剤師はどの副業を選ぶべき?
    1. 今すぐ収入を増やしたい人
    2. 将来の収入源を作りたい人
    3. 本業が忙しく、時間がない人
  11. 薬剤師が副業を始めるための4ステップ
  12. よくある質問
    1. Q.管理薬剤師でもブログで収益を得られますか?
    2. Q.副業所得が20万円以下なら確定申告は不要ですか?
    3. Q.副業を始めるなら最初に何をするべきですか?
  13. まとめ|薬剤師の資格を活かしながら収入源を増やそう
    1. 参考資料・出典

薬剤師におすすめの副業6選を比較

まずは今回紹介する副業を一覧で比較してみましょう。

副業初期費用収入の特徴向いている人
薬剤師アルバイト・単発勤務比較的少ない勤務に応じた給与早く収入を増やしたい
医療ライター比較的少ない案件単位の報酬文章を書くのが好き
ブログ・アフィリエイトサーバー代など成果によって変動長期的に育てたい
デジタルコンテンツ販売比較的少ない販売数によって変動知識を商品化したい
せどり・物販仕入れ資金など販売利益商品の目利きが得意
ポイ活少ない少額のポイント還元が中心手軽に始めたい

※収入の特徴は一般的な仕組みを整理したもので、収益を保証するものではありません。

私が重要だと考えているのは、「今すぐ稼ぐ副業」と「将来の収入源を作る副業」を分けることです。

同じ副業でも、目的によって適した選択肢は変わります。

1.薬剤師アルバイト・単発勤務|資格を活かして収入を増やす

薬剤師としての経験を直接活かせるのが、他の薬局などでのアルバイトや単発勤務です。

新たな専門分野を一から習得する必要が少なく、条件が合えば勤務に応じた給与を得られます。

メリット

  • 薬剤師としての知識・経験を活かせる
  • 勤務条件と給与が事前に分かりやすい
  • 他の薬局の設備や業務の進め方を学べる
  • 新しい人脈を作る機会になる

特に魅力的なのは、本業とは異なる薬局の働き方を知ることができる点です。

デメリット

  • 働いた時間だけ自分の自由時間が減る
  • 本業と合わせて疲労が蓄積しやすい
  • 勤務先の副業規定を確認する必要がある
  • 管理薬剤師は薬機法上の兼務制限に注意が必要

薬剤師のアルバイトは、比較的収入の見通しを立てやすい一方、自分の時間を切り売りする働き方でもあります。

短期的な収入アップを重視する人には選択肢になりますが、長期的には体力や時間の限界も考慮したいところです。

関連記事:稼げる薬剤師のビジネスモデルは中小薬局+派遣薬剤師がオススメ の元記事内に掲載している関連記事も参考にしてください。

2.医療ライター|薬剤師の専門知識を文章にする

医療ライターは、薬や健康に関する知識を活かして記事を執筆する仕事です。

医療系メディア、企業のオウンドメディア、医薬品に関する解説記事など、仕事内容はさまざまです。

メリット

  • 薬剤師の専門知識を活かせる
  • 在宅で取り組める案件がある
  • 文章力や情報収集力が身につく
  • 実績を積めば継続的な依頼につながる可能性がある

薬剤師として日常的に行っている「専門的な情報を分かりやすく説明する」という能力は、記事制作でも役立ちます。

デメリット

  • 最初から案件を獲得できるとは限らない
  • 執筆以外に調査や修正対応の時間が必要
  • 案件ごとに報酬や求められる品質が異なる
  • 医療情報の正確性について責任が伴う

医療に関する記事では、一次情報の確認が欠かせません。

薬剤師の資格があるからといって、自分の知識だけで記事を書くのではなく、公的資料や診療ガイドラインなどを確認する姿勢が必要です。

個人的には、薬剤師として培った知識を別の仕事に展開するという点で、挑戦する価値のある副業だと考えています。

3.ブログ・アフィリエイト|長期的な収入源を育てる

私自身が取り組んできた副業の一つがブログです。

ブログでは、自分の経験や知識を記事にして、広告やアフィリエイトなどから収益を得ることを目指します。

例えば薬剤師なら、以下のようなテーマが考えられます。

  • 薬剤師の転職活動
  • 年収アップの方法
  • 薬剤師国家試験の勉強法
  • 調剤薬局での働き方
  • 薬剤師の資産形成

メリット

  • 自分の好きな時間に作業できる
  • 記事を公開後も読んでもらえる可能性がある
  • 文章力、SEO、マーケティングを学べる
  • 自分の経験や知識をコンテンツとして蓄積できる
  • 商品やサービスの紹介につなげられる

ブログの魅力は、記事を積み重ねることで、継続的に読まれる仕組みを作れる可能性があることです。

ただし、記事を書けば自動的に収益が発生するわけではありません。

デメリット

  • 収益が出るまでの期間を予測しにくい
  • 記事を増やしても収益化できるとは限らない
  • サーバー代などの維持費がかかる
  • 検索エンジンや広告サービスの変更に影響される
  • 記事の更新や情報確認が必要

私自身、ブログを運営する中で感じているのは、「書きたい記事を書くこと」と「読者が必要としている記事を書くこと」は別だということです。

特に収益を目的とするなら、読者が抱える悩みを調べ、解決につながる記事を作る必要があります。

薬剤師の経験を活かしながら、長期的に自分のメディアを育てたい人に向いている副業です。

4.デジタルコンテンツ販売|自分の知識を商品にする

ブログと並行して検討したいのが、デジタルコンテンツの販売です。

例えば、noteや電子書籍などを利用して、自分の知識や経験を有料で提供する方法があります。

薬剤師であれば、次のようなテーマが考えられます。

  • 薬剤師国家試験の学習計画
  • 転職活動の準備方法
  • 新人薬剤師向けの勉強方法
  • 薬学生向けの実習準備資料

メリット

  • 自分の経験を商品にできる
  • 在庫を抱える必要がない
  • 一度制作した商品を継続販売できる
  • ブログやSNSから集客できる

デメリット

  • 商品を作っても売れる保証はない
  • 読者が求める内容を調査する必要がある
  • 販売後の更新や問い合わせ対応が必要になる
  • 集客の仕組みがなければ購入されにくい

重要なのは、自分が教えたいことを商品にするのではなく、相手がお金を払ってでも解決したい悩みを見つけることです。

薬剤師として当たり前に知っている知識でも、薬学生や新人薬剤師にとっては価値があるかもしれません。

ただし、需要の有無は実際に検証する必要があります。

5.せどり・物販|商品を仕入れて販売する

せどり・物販は、商品を仕入れ、販売価格との差額から利益を得るビジネスです。

フリマアプリやECサイトなどを活用して取り組む方法があります。

メリット

  • 商品の仕入れから販売までの流れを経験できる
  • 市場価格や需要を調査する力が身につく
  • 販売価格と費用の関係を理解しやすい
  • 自分の得意な商品分野を活かせる

デメリット

  • 商品が売れなければ在庫が残る
  • 仕入れ資金が必要
  • 梱包・発送・返品対応が発生する
  • 販売手数料や送料によって利益が減る
  • 中古品の仕入れ販売では古物商許可が必要になる場合がある

物販で大切なのは、売上ではなく利益を確認することです。

例えば、販売価格が高くても、仕入れ代金、送料、販売手数料などを差し引くと、利益が小さくなることがあります。

また、中古品を仕入れて継続的に転売する場合は、古物営業法に基づく許可について事前に確認が必要です。

参考:警視庁|古物商許可申請

6.ポイ活|手軽に家計の負担を減らす

ポイ活は、ポイントサイトやキャッシュレス決済などを利用し、ポイント還元を受ける活動です。

厳密には事業としての副業と異なる場合もありますが、家計改善の手段として紹介します。

メリット

  • スマートフォンで取り組める
  • 少ない初期費用で始められる
  • 日常の買い物と組み合わせられる
  • 特別な専門資格が必要ない

デメリット

  • 大きな収入源にはなりにくい
  • ポイント獲得条件が複雑な場合がある
  • ポイントの有効期限や交換条件がある
  • 不要な買い物をすると、かえって支出が増える

ポイ活の目的は、ポイントを集めることではなく、支出を抑えることです。

必要のないサービスに申し込んだり、ポイント目的で買い物を増やしたりしては本末転倒です。

本格的に事業を始める前に、小さな家計改善から取り組みたい人には選択肢になるでしょう。

不動産投資は薬剤師に向いているのか?

ここまで副業を紹介してきましたが、資産形成という点では不動産投資も気になるところです。

私自身、不動産や資産形成には関心があります。

ただし、不動産投資は一般的な副業とは異なり、資金を投じてリスクを負う投資活動です。

メリット

  • 入居者がいれば家賃収入を得られる
  • 不動産という現物資産を保有できる
  • 融資を利用して投資できる場合がある

デメリット

  • 空室や家賃下落のリスクがある
  • 修繕費、管理費、税金などが発生する
  • 金利上昇により返済負担が増えることがある
  • 売却までに時間がかかる場合がある
  • 投資額が大きく、損失も大きくなり得る

薬剤師だからといって、必ず融資を受けられるわけではありません。

また、節税や家賃収入だけを目的に、十分な調査をせず購入することは避けたいところです。

不動産投資を検討するなら、物件価格だけでなく、実際の手残りや将来の修繕費、売却まで含めて判断する必要があります。

薬剤師が副業を始める前に確認したい4つの注意点

1.管理薬剤師には兼務制限がある

管理薬剤師が副業を検討する場合、最初に確認したいのが薬機法です。

医薬品医療機器等法第7条第4項では、薬局の管理者は原則として、その薬局以外の場所で業として薬局の管理その他薬事に関する実務に従事できないと定められています。

ただし、所管行政庁の許可を受けた場合は例外があります。

つまり、管理薬剤師が他の薬局で薬剤師として働く場合には、特に注意が必要です。

一方、ブログ執筆や一般的な物販など、薬事に関する実務に該当しない活動まで、この条文だけで一律に禁止されるわけではありません。

ただし、活動の具体的な内容や勤務先の規定によって判断が変わるため、事前確認が必要です。

参考:厚生労働省|医薬品医療機器等法

2.公務員薬剤師は兼業の許可・承認を確認する

公立病院や行政機関などで公務員として働いている場合は、国家公務員法や地方公務員法などによる兼業制限に注意が必要です。

一定の要件を満たして承認・許可される兼業もあるため、すべての副業が一律禁止というわけではありません。

所属先の規則や許可手続きを確認しましょう。

3.勤務先の就業規則を確認する

民間の薬局で働いている場合も、勤務先の就業規則を確認しましょう。

厚生労働省は副業・兼業の促進に関するガイドラインを公表していますが、企業には労務管理や健康確保などの観点から確認すべき事項があります。

また、雇用契約による副業では、本業と副業の労働時間を通算して管理する必要がある場合があります。

参考:厚生労働省|副業・兼業

4.副業の確定申告・住民税を確認する

副業で収入を得た場合、税金についても確認が必要です。

給与を1か所から受けていて年末調整を受けている人など、一定の条件を満たす給与所得者は、給与所得・退職所得以外の所得が年間20万円以下なら、原則として所得税の確定申告が不要になる場合があります。

ただし、注意点があります。

  • 「20万円」は売上金額ではなく、原則として所得金額の判定
  • 複数の勤務先から給与を受ける場合は別の判定が必要
  • 医療費控除などで確定申告する場合は副業所得も申告する必要がある
  • 所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要な場合がある

「副業で20万円以下なら何もしなくていい」という理解は正確ではありません。

収入と経費の記録を残し、必要な申告を確認しましょう。

参考:国税庁|給与所得者で確定申告が必要な人

薬剤師はどの副業を選ぶべき?

私なら、目的によって次のように考えます。

今すぐ収入を増やしたい人

まず検討したいのは、薬剤師としてのアルバイトや単発勤務です。

ただし、法令・勤務先の規定を満たすことが前提です。

将来の収入源を作りたい人

ブログ、医療ライター、デジタルコンテンツの販売を検討します。

収益化には時間がかかる可能性がありますが、薬剤師としての知識や経験を別の形で活かせます。

本業が忙しく、時間がない人

最初から複数の副業に手を出すことはおすすめしません。

まず一つに絞り、無理なく取り組める作業量を決めることが重要だと思います。

そして、もう一つ考えてほしいことがあります。

副業で収入を増やす方法だけでなく、本業の年収を上げる方法も比較することです。

例えば、転職によって年収が上がるのであれば、新たな副業に多くの時間を使わずに収入を改善できる可能性があります。

もちろん、転職によって必ず年収が上がるわけではありません。

年収だけでなく、通勤時間、残業、休日、仕事内容なども含めて比較することが大切です。

関連記事:稼げる薬剤師の転職サイトを比較する

薬剤師が副業を始めるための4ステップ

副業に興味があっても、最初から大きなお金や時間を投入する必要はありません。

私なら次の順番で進めます。

STEP1:法令と勤務先の規定を確認する

まず、自分が取り組める副業の範囲を確認します。

STEP2:目標を決める

月1万円の収入を増やしたいのか、将来的に月5万円以上を目指したいのかによって、選ぶ副業は変わります。

STEP3:小さく始める

医療ライターなら案件を調べる。ブログなら読者の悩みを一つ選んで記事を作る。

最初は実行しやすい小さな目標を立てます。

STEP4:収入・費用・作業時間を記録する

売上だけでなく、費用や作業時間も確認します。

続ける価値があるのか、改善できる部分はないかを検証しましょう。

よくある質問

Q.管理薬剤師でもブログで収益を得られますか?

ブログ運営が薬機法第7条第4項によって一律に禁止されるわけではありません。ただし、活動内容が薬事に関する実務に該当するか、勤務先の副業規定に抵触しないかを確認する必要があります。

Q.副業所得が20万円以下なら確定申告は不要ですか?

一定の条件を満たす給与所得者では、所得税の確定申告が不要になる場合があります。ただし、住民税の申告は別に確認する必要があります。

Q.副業を始めるなら最初に何をするべきですか?

勤務先の規定と法令を確認したうえで、自分が副業に使える時間と収入目標を決めることをおすすめします。

まとめ|薬剤師の資格を活かしながら収入源を増やそう

今回は、薬剤師におすすめの副業6選を紹介しました。

収入を増やしたいなら、薬剤師としての勤務を増やす方法があります。

一方、長い目で見れば、ブログやライティング、コンテンツ販売など、薬剤師としての知識を別の形で提供する方法もあります。

私自身、薬剤師という仕事は続けたいと思っています。

しかし、収入を得る手段を薬剤師としての勤務だけに限定する必要はないとも考えています。

「薬剤師×ブログ」

「薬剤師×ライター」

「薬剤師×事業」

どのような組み合わせでも構いません。

大切なのは、自分の強みを活かして、無理のない方法で新しい収入源を作ることです。

まずは一つ、興味のある副業を調べるところから始めてみてはいかがでしょうか。

そして、副業だけでなく、本業の収入を見直したい方は、薬剤師の転職サイトを比較した記事も参考にしてください。

薬剤師の転職サイトを比較する


参考資料・出典

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おかき
都内の中小薬局で働いてる薬剤師。106回薬剤師国家試験に合格。奨学金700万の返済のために『薬剤師として稼いでいく』ブログを開設。ドラックストアでアルバイト経験から中小薬局に就職し、薬剤師×投資家としてFIREを目指してます。